2020年05月23日

鬼の章(26)

服部や毛内ら御陵衛士の分離派は、当面の屯所として戒光寺の一角を借り受ける事となった。
戒光寺の堪念和尚は、御陵衛士の立ち上げの際にも少なからず尽力してくれた、謂わば衛士の恩人とも言える人物だ。今回も、細かな訳を聞く事もなく、服部達分離派の為に宿と食事を提供してくれたのだった。
さて、問題はここからだった。
少数の部隊にとって、情報は生命線でもある。御陵衛士は勿論、新撰組、更には左幕派、倒幕派それぞれの勢力の動静を掌握し、常に最善の手を打てるように備えなければならない。
その為に、服部と毛内は茶岡を訪れていた。今宵、新撰組の山崎丞と御陵衛士からは加納鷲尾がこの場に来る事になっている。極秘の情報交換の場に、服部と毛内が立ち会う形を取っている。
独自の情報収集手段に欠ける分離派としては、こういった形で情報の収集と共有を図りながら、この先の指針を決めなければならない。

服部と毛内は早い時間に店に入っていた。店内の他の客がいなくなる頃を見計らって、加納と山崎が店に入った。
共有するべき情報は、芹沢と京都天狗党の活動とそこに集まる者達の様子。そして京都天狗党と禁裏の関係性だ。



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posted by 服部武雄(新撰組) at 23:18| Comment(0) | それぞれの誓い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする